屋根・外壁塗装をご検討中の方で、塗装は何年くらいもつのか疑問や不安に思っていらっしゃる方もあると思います。塗装の耐久年数は、使用する塗料の種類や立地条件、下地や旧塗膜の状態、劣化状態によっても変わりますが、一般的には約10年~25年です。また塗料の耐久年数(耐用年数)は何によって決まるのかご紹介します。
塗料の耐久年数
一般的な耐久年数
塗装の耐久年数は、使用する塗料の種類や立地条件、下地や旧塗膜の状態、劣化状態によっても変わりますが、一般的には約10年~25年です。耐侯性が高い(耐久年数が長い)塗料を選べば、屋根や外壁を長持ちさせることができます。メーカーや製品によって異なりますが、一般的にはアクリル塗料は約3~5年、ウレタン塗料は約5~7年、シリコン塗料は約7~10年、フッ素塗料は約10~20年、無機塗料は約15~25年が目安とされています。
立地条件などによって寿命が早まることがあります
塗料の耐久年数は立地条件などの環境要因や塗装する下地の状態によって、一般的な耐久年数よりも短くなることがあります。まわりが田んぼや畑・空地などで紫外線や雨風を遮るものがない場合や、川・池・海が近い場合、瓦や外壁材などの部材自体に水を含んでいる場合、劣化した下地の状態が良くない場合、前回塗装した旧塗膜の状態や下地処理方法などが良くない場合には寿命が早まる傾向にあります。
塗料の耐久年数は何によって決まるか?
ここ最近では、耐用年数30年と掲載されている塗料のカタログもありますが、カタログに記載されている耐用年数が正しく試験された根拠あるものかどうか、確認が必要です。
塗料メーカーは劣化試験の結果により期待耐用年数を表示している
各塗料メーカーはJIS規格「促進耐候性試験結果」に基づき、キセノンランプなどの太陽光の何倍もの強い人工の光を当てて、促進耐候性試験と呼ばれる劣化試験を行っています。各塗料メーカーで試験設定や算定方法は異なりますが、実際に行った試験結果を根拠として「期待耐用年数」をカタログ等に掲載しています。ただし、耐用年数は保証年数ではなく、実際には建物の立地条件、日照時間、色、下地の状態等によっても変わりますので、あくまでも目安となります。
まとめ
塗料を選ぶ際にはカタログに記載されている耐用年数が試験結果に基づいた根拠のあるものかどうか、お客様ご自身で見極めることが大切です。